厳谷山・不動明王【清耒寺】(せいらいじ)

清耒寺について

巌谷山【清耒寺】について

巌谷山【清耒寺】
巌谷山【清耒寺】は滋賀県大津市にある天台寺門宗 総本山「三井寺」の末寺です。天台寺門宗は第5代天台座主・智証大師円珍を開祖とする宗派です。

当寺院の由来は仁平(にんぴょう)三年(西暦1153年)源頼政が皇居にでる怪獣退治の際、不動明王にご加護を祈念。見事に退治が出来たことに感銘を受け、治承四年(西暦1180年)領地である美濃の寺河戸村(現在の瑞浪市寺河戸町)に天徳寺を建立し不動明王を奉安。その後、永徳元年(西暦1381年)この戸狩の地に移転安置されたのが始まりと言われております。

寛永元年(西暦1624年)には円海阿遮梨(えんかいあじゃり)によって岩屋に本堂を立て、ここ戸狩地域の信仰の寺として現在に至っております。
境内には、新四国八十八ヶ所石仏や、聖観音菩薩など数多くの石仏が祀られ、「巌谷(岩屋)不動」と呼ばれるそそり立つ岩壁は圧巻です。

住職より挨拶

巌谷山【清耒寺】武田住職

巌谷山【清耒寺】第三世住職
第三世住職 武田俊憲

巌谷山【清耒寺】のホームページにアクセスいただきありがとうございます。平成23年より務めさせていただいております、第三世住職 武田俊憲(たけだしゅんけん)と申します。

天台寺門宗では、「自利化他の菩薩行(じぎょうけたのぼさつぎょう)」、「上求菩提下化衆生(じょうぐぼだいげけしゅじょう)」という言葉があり、これらは、私たち一人一人が、菩薩となって悟りを追求し、人々と互いに手をつなぎ助け合っていくこと。そしてすべての存在が平等で、平和な世界をみんなで築いていくという教えです。
現在は考え方・生き方など多様化してきてはいますが、いつの時代になろうがこれらの教えは決して変わることはありません。

【清耒寺】ではこの教えを踏まえ、長きに渡る歴史と伝統を継承しながら研鑽に励み、多くの皆様とのご縁を紡いでいく場所を目指してまいります。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

合掌

御本尊 不動明王について

御本尊 不動明王について

不動明王は大日如来の教令輪身(きょうりょうりんしん)とされています。
即ち、教化しがたい衆生。を導くために、大日如来が姿を変えて現したのがお不動さまなのです。
いうまでもありませんが、お不動さまは独特のお姿をしています。
そのお顔は忿怒(ふんぬ)の相で、これは猛威を示すものです。
一見、大変恐ろしいお姿ですが、その内心は慈悲の極致を表現しているといわれます。
大日如来から『お前は煮ても焼いて食えない者を清度せよ』という命令・仏勅をうけたまわり、火の中、水の中、どんなところへでも入って衆生をもらさず救おうという、断固不屈絶対慈悲の姿でもあるのです。
右手には利剣、左手には網を持っています。利剣は大智力を表し、左手にの網は慈悲摂受を表わしたものといわれます。
さて、私たちのいわゆる煩悩妄想は色々ありますが。なかでも人間完成の上で邪魔になるものは『怒』だといってよいでしょう。
人間完成の中心は、この怒を除くこと、あるいは浄化することにあります。
明王の忿怒(ふんぬ)相は一切衆生のこの業種を断じ、大空位を得せしむる相といったらよいでしょう。お不動さまの前に立つときはこのことを念頭においてお参りされると、なお一層、ご参詣の意義も深まるのではないかと思います。

境内について

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